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重要な注意点

アドビイラストレータは、データ不備等に基づき出力トラブルの可能性が高くなります。ここでは、出力トラブルを起こしやすい重要な注意点についてご説明します。

※Adobe Illustrator CC (2015)を例に説明しております。

アイコン

透明

透明を使用されている場合、そのままでは正常に出力できない可能性が高くなります。したがってデータをご入稿いただく前に、必ず全ての透明部分を分割・統合していただく必要があります。

1.分割・統合プレビュー

まず、透明部分及び影響されるオブジェクトをプレビューして確認します。「ウィンドウ/分割・統合プレビュー」で、「分割・統合プレビュー」ダイアログを表示してください。続けて、「ハイライト」を「影響されるすべてのオブジェクト」に切り替え、赤い部分がないか確認します。

透明部分を分割・統合なし分割・統合パネル/ハイライト:影響されるすべてのオブジェクト

2.透明部分を分割・統合

透明部分を分割及び統合するため、まず全てのオブジェクトを選択します。続けて、「オブジェクト/透明部分を分割・統合」で分割部分を分割・統合ダイアログを表示します。

選択/すべてを選択オブジェクト/透明部分を分割・統合

分割・統合ダイアログが表示されたら、「プレビュー」にチェックを入れます。続けて、プリセットから「高解像度」を選んでください。プレビューを確認し、問題がなければ「OK」を押してください。

透明部分を分割・統合ダイアログ/プレビューON/プリセット:高解像度透明部分を分割・統合済み

透明部分の分割と統合を行うと、不透明になる際に色が変化する場合があります。これは仕様ですので、色の変化が気になる場合は、ダイレクト選択ツールで該当のオブジェクトを選択し、カラーを変更してください。

3.分割・統合プレビュー

改めて、分割・統合をプレビューします。「ハイライト:なし(カラープレビュー)」以外が反転され、選択できない状態であるか確認します。

分割・統合パネル/ハイライト:なし

ハイライトで「なし(カラープレビュー)」以外が選択できる場合は、透明部分の分割・統合が失敗しています。再度、透明部分の分割・統合を行ってください。

Postscript及びRIPには、基本的に透明の概念がないため、ドキュメントの一部が欠けたり、色が変わってしまうなど、高い確率で出力トラブルとなります。詳しい解説については、こちらをご参照ください。